養育里親とは?
様々な理由から生まれた家庭での養育が困難になった子どもや家族を失った子どもを、自分の家庭に引き取って、深い愛情と正しい理解をもって育ててくださる方を「養育里親」といいます。日本には自分が生まれた家庭で生活できない子どもたち(0〜18歳)が約4.2万人います。そのうち3.8万人の子どもたちが乳児院や児童養護施設などの「施設」で暮らしています。里親制度はこのような子どもたちが家庭での生活を通し、たくさんの愛情を受けながら育つことを目的としています。
日本では養子縁組ではなく「養育里親」として登録している家庭が約1万世帯あります。子どもたちひとりひとりのニーズに応えるためには、さらに多くの養育里親が必要です。
養育里親になるためには
国が定めた要件として、次のものが挙げられます。
- 子どもの養育に対する理解と熱意があること
- 子どもへの豊かな愛情を有していること
- 法律に定められた研修(講義・演習・実習)を受講していること
- 里親を希望する者またはその同居人が法律に規定する欠格事由に該当しないこと
- 経済的に困窮していないこと・・・など
養育里親と養子縁組の違い
「養育里親」は法的には親子関係を結ばずに、一定期間子どもを家族の一員として迎え入れる里親のことを言います。里親家庭に預けられた子どもは、自分が生まれた家庭で生活できるようになれば実家庭に帰ります。一方、「養子縁組里親」は法的に子どもと親子関係を結ぶことを言います。
OHANAでは、「養育里親」になって下さる方を募集しています。
経済的負担について
養育里親には、国や県の規定に基づき、子どもの養育費として里親手当、生活費、学校教育費、子どもの医療費などが支給されます。